40代でも転職しやすいIT業界の特徴

確固たる規定があるわけではないが、転職は一般的に年齢が早ければ早いほど良いとされる。その理由は様々だが、主なものとしては業務に対する習熟と、退職まで働ける年数を確保して十分なキャリアアップができるようにすることにある。

また趣味や関心が高じて転職するケースもあるが、収入増を企図したものが大半と言える。日本における多くの企業は勤続年数によって比例的に収入が増加するため、この点からも早めに転職して年数を重ねた方が良いとされている。従って、40代で転職する年齢的に遅すぎるため避けるべきだが、IT業界はそうした一般的な傾向に捉われない特徴がある。

まず、IT関連の業務は成果主義が主体であるため、年功序列的な収入増の傾向に乏しいというのがその理由の一つである。さらに、IT業界においては管理職のスキルを培った人材が生え抜きで育ちにくい風潮があるため、そうしたスキルを持った人材の転職は歓迎されやすい。転職した段階でマネジメントやコンサルタントといった上流工程を任され、既にキャリアアップしているに等しい状態となるため、転職によってまたゼロからステップを積み上げ直さなければならないといったリスクが少ないという特徴もある。

もちろん管理スキルにも様々なものがあるため、転職先となるIT企業などが求めるものと合致したスキルを所持していることが前提となるが、近年IT業界は拡大の一途であり、必ずどこかに自分のスキルを生かせる所があるというのも特徴の一つと言えよう。
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